
![]() |
ビル・スターク
プロツアーホノルルで“ドラゴンマスター”ことブライアン・キブラーは数年越しに久しぶりにプロツアーサンデーの舞台に帰ってきた。ここオースティンでも、無敗のまま7回戦を迎えることとなったが、対面に座ったブラジルの新鋭パウロ・コーテスを前にやや顔が引きつっているように見える。
![]() |
| ブライアン・キブラーとパウロ・コーテスは (幸いフォトショップで加工してあるが) ゾンビ版プロツアーオースティンで戦っている |
対戦相手のアメリカ人と同じく、コーテスもまた無敗のまま勝ち進んできた。しかしながら、《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling(ZEN)》を呼び出したのみで数ターンの間ずっと土地を置けないという波乱めいた立ち上がりだ。
![]() |
| ブラアアイイインズ |
キブラーは《魂の階段の探検/Soul Stair Expedition(ZEN)》から《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter(ZEN)》《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》と繋いでまずは2点のダメージを与える。対戦相手が4ターン目になっても追加の土地を置けないのを見ても、彼の表情に笑みは見られず、土地事故に付け込もうと《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》を追加して攻め立てる。しかし未だに土地を置くことができず、そのまま投了することとなるコーテスであった。
キブラー 1 − コーテス 0
第2ゲームに向けてデッキをシャッフル中に、ブライアンはつい口が滑ってキブラーに話しかけてしまう。「ぶっちゃけ、もう1回だけ対戦相手が事故ってくれないかなぁ・・・」
含み笑いをしながらコーテスもつぶやく。
「お前本当に正直者だなぁ?ん?」
第2ゲームをコーテスがマリガンスタートしたのを見て、さすがのキブラーも「俺って毎回ツイてるじゃん!」と言わずにはいられない。
コーテスは6枚の手札を一瞥し、2枚の土地と《探検の地図/Expedition Map(ZEN)》があるのを見て嬉しそうにキープを宣言した。彼が《アクームの隠れ家/Akoum Refuge(ZEN)》から《探検の地図/Expedition Map(ZEN)》と展開する傍らで、キブラーは《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》?エクステンデッドのラウンドでは瞬殺コンボの片割れとして活躍していたが?をただの2/1先制攻撃のクリーチャーとして展開し、攻撃的な姿勢を見せた。
![]() |
| ブラアアアアアイイイイイインズ |
キブラーも同様に《アクームの隠れ家/Akoum Refuge(ZEN)》でライフを回復しつつ、この2/1の最初の攻撃によってコーテスのライフが19に落ちる。ブラジル人の陣営に《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers(ZEN)》が加わるが、《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir(ZEN)》によってそれは短命に終わってしまった。2体目を呼び出して反撃を試みようとするコ−テスだったが、キブラーが戦場に追加した《タクタクの唸り屋/Tuktuk Grunts(ZEN)》を前にブロックに参加できず、道を譲ることとなった。
コーテスは《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake(ZEN)》を戦場に呼び出そうとした。2/5というサイズはキブラーにとって押し切るには少しばかり困難が伴う脅威に見えたが、彼は何のためらいも見せる事無く全軍を戦闘に送り出した。その2/5の壁は《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir(ZEN)》を押しとどめようとしたが、キブラーが公開した《殺戮の叫び/Slaughter Cry(ZEN)》によって戦場から退去させられてしまった。《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers(ZEN)》はブロックに参加しなかったため、戦闘終了後に彼のライフは9に落ち込んだ。
彼はこのターンは何も呪文を唱えなかったが、既に場には6マナが用意されているため2体までのクリーチャーをタップさせることができる。キブラーは攻撃を宣言しようとするが、これに合わせてコーテスは《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers(ZEN)》の能力を起動し《タクタクの唸り屋/Tuktuk Grunts(ZEN)》を寝かせようとした。これに対応してキブラーの手から《忌まわしい最期/Hideous End(ZEN)》がその青いクリーチャーに目掛けて飛んだ。コーテスは2体目のクリーチャーを寝かせ、そのまま何もなく呪文は解決された。ターンが返ってきて、彼は《カルニの宝石/Khalni Gem(ZEN)》から《アクームの隠れ家/Akoum Refuge(ZEN)》を手札に戻して再び置き直した。
キブラーは彼の軍勢を一斉にレッドゾーンへと送り出すが、これに対しコーテスは《忌まわしい最期/Hideous End(ZEN)》を《タクタクの唸り屋/Tuktuk Grunts(ZEN)》へと浴びせる。しかし、対応したキブラーの《吸血鬼の一噛み/Vampire’s Bite(ZEN)》が彼の《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》を強化したことで、コーテスは打つ手がなくなってしまった。彼は粛然としながらこれに頷き、笑顔とともに手を差し出した。
キブラー 2 − コーテス 0