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ビル・スターク
2009年10月18日
ここ最近の6つのトーナメントでの最悪の成績が10位と、暴れまわっている渡辺雄也。その中には4回のグランプリトップ8−しかも前代未聞の4連続だ−そして今回のプロツアーだ。これらの努力は全てPlayer of the Yearレースを制するためのもので、そのためには今大会でマーティン・ジュウザとパウロ・ヴィッター・ダモ・ダローサよりも良い成績を収める必要がある。そしてそのどちらもがオースティンの地でトップ8に残っているのだ。
ハンター・バートンにとってこれは予想していなかった事態だ。彼は地元テキサスの代表として、そして二人しかいないアメリカ選手の片割れとして決勝に残った。しかし渡辺と彼の日本の仲間達は数で3対2と優勢だ。
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| 快進撃を続ける渡辺雄也の前に地元の英雄ハンター・バートンが立ち塞がる |
ダイスロールに勝ったバートンは《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》から動き出すが、渡辺も《面晶体のカニ/Hedron Crab(ZEN)》で応戦する。この0/2は彼が土地を置くたびにライブラリーを3枚削ってくれるのだ。墓地でこそ真価を発揮する刺激的なカードたちを、次々と捲ってくれるだろう。《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》はより多くのカードを削ってくれるし、《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》は速やかに対戦相手を打ちのめしてくれる。そうはさせまいとバートンは《面晶体のカニ/Hedron Crab(ZEN)》に目掛けて《稲妻/Lightning Bolt(M10)》を叩き込み、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》を追加しながら3点のダメージを与える。
《面晶体のカニ/Hedron Crab(ZEN)》が除去されたことを受けて、渡辺は自分を対象に取った《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable(RAV)》を唱えた。彼は早く発掘の作業に取り掛かる必要があり、さもなければハンター・バートンの攻撃的なZooに屈してしまうだろう。《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable(RAV)》によって、《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》、2枚の《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》、そして《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》が捲られた。バートンは攻撃した後に《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を追加するが、そのパワーとタフネスを計算すると5/6だった。渡辺はそれを表示しようとダイスを置こうとしたが、バートンはそれを場から取り除いた。パワーとタフネスの変化は頭で追えるはずだから、この試合の間はそうしてほしい、との事だ。巧妙な一手に見えたが、渡辺のような実力者が相手では無意味というものだ。
アンタップを迎え、渡辺は《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》を発掘してから《留まらぬ発想/Ideas Unbound(SOK)》を唱えた。これによって彼はさらに2枚の《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》と《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》を発掘できる。大量に墓地は肥えたものの、残念なことに追加の《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》は姿を現さなかった。3枚目の土地も置けず、《留まらぬ発想/Ideas Unbound(SOK)》で手札を捨ててターンを返した。もしターンが返ってくるようなら快調といえるのだが、バートンもそんなことを安易に許したりはしない。
このアメリカ選手も土地を追加できなかったが、《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を戦闘に送り出す。渡辺は《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》1体を《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》のブロックに回すが、ダメージが与えられる前にバートンは《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》で自らの《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》を自殺させた。これによって渡辺は墓地の《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》を追放せざるをえず、同時に彼のライフは6に落ちる。
生き延びるために多くの助けが必要となり、《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》を発掘して《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》を呼び出し、さらに最後の《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》を墓地に埋める。 さらに2枚目の《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》を唱えたが、土地が2枚しかないためそのままターンを返すほか無い。
Zoo軍団が突撃し、渡辺は2体の《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》でこれをブロックした。2体のゾンビトークンが生まれ、先頭後にバートンは何もせずターンを終了。渡辺は《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》を発掘して最後の《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》を拾い上げようとするが、対応してバートンは《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》を対戦相手のゾンビトークンに打ち込む。3体目のクリーチャーに到達できない渡辺は《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》をフラッシュバックすることもできす、このままでは死んでしまう。そのインスタントが解決され、ゾンビが死に、そして《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》が戦場に登場する。計算をした後に渡辺はターンを返した。
再び戦闘に入り、バートンの攻撃はともに渡辺のクリーチャーに阻まれる。これで渡辺の場にはゾンビが1体残るのみとなるが、バートンも後続を展開できずターンを返す。渡辺はデッキの上からカードを引いた。ここで両者の間に考えの違いがあったようで、対戦相手が発掘を行わず普通にカードを引いたのを見てバートンは驚いていた。その問題は解決したのだが、渡辺は次のターンを生き延びるための策を見つけることができず、投了することとなった。
バートン 1 − 0 渡辺
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| じっと遠くを見つめる渡辺は、シャッフル中にカードを見ていないことを示している |
2本目を7枚の初手で始められた渡辺は、対戦相手がマリガンスタートしたのを見て嬉しそうだ。アメリカ選手は6枚の手札には満足の様子で、渡辺の《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》から試合は始まった。バートンは《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》から@をフェッチし、《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》を唱えた。返しで渡辺は《面晶体のカニ/Hedron Crab(ZEN)》を出して土地を置き、デッキのカードを3枚削る。そこで《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》が捲れるが、ここで問題が一つ。バートンのサイドボードの《貪欲な罠/Ravenous Trap(ZEN)》だ。このゼンディカーのアンコモンによって、アメリカ選手は毎ターンをタップアウトしながらいつでも墓地を追放できる力を手に入れたのだ。
《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》の攻撃を受けて2点を食らい、その後渡辺は《地下墓地の総ざらい/Empty the Catacombs(RAV)》を生贄に捧げて《湿った墓/Watery Grave(RAV)》を導いた。これで《面晶体のカニ/Hedron Crab(ZEN)》の能力でさらに3枚のカードを削り、2枚目の《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》も拾い上げた。ここで生まれる大きな疑問が。対戦相手は罠を持っているのか?バートンの手札の数を確認すると、「5・・・いや、4枚だね」という答が返ってくる。《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》が攻撃して1点、そして戦闘終了後に渡辺はこれを《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》への生贄に捧げた。
渡辺は一気に攻めようと少しずつ準備を整えていく。彼は再び《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》の能力で発掘を行い、《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria(ZEN)》を捨てた。この7/7は《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》で釣り上げるにはとても魅力的だが、もしバートンがサイドボードの対策カードを引き当てていれば全ては水泡に帰してしまう。一か八か、渡辺はゾンビトークンと《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》、《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》を生贄にしながらこの白のレジェンドを釣り上げようとするが、即座にブロトンは手札から《貪欲な罠/Ravenous Trap(ZEN)》を発動させた。熟考の末に、渡辺は頷きながらターンを終了する。
《稲妻/Lightning Bolt(M10)》が《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》に打ち込まれ、対応して能力が起動され、《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》の発掘で6枚のカードが墓地に落ちる。《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》が攻撃して渡辺のライフが8になるが、返しで彼は普通にカードを引き、時間稼ぎにと《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》を場に送り込む。バートンは《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》を《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》対策にと送るが、この飛行・接死という小さな怪物がいては攻撃に参加できない。脅威となる前に早く除去呪文を引き当てなければ。しかしこいつは《貪欲な罠/Ravenous Trap(ZEN)》も封じることができるのだ。代替コストの0マナがあっても、点数で見たマナコストは4のままのため、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》が戦場に残る限りそれは使えないわけだ。
2体目、3体目と《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》が唱えられ、さらに4枚目の土地を置いてライブラリーを3枚削る。この発掘使いは《貪欲な罠/Ravenous Trap(ZEN)》から上手く復旧したようだが、バートンも手を緩めようとはしない。2体目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》で場の再構築にかかる。
渡辺が《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》を墓地に落としたのを見て、ここが攻め時だとバートンは決心する。《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》を殺さないように動きを止めていてももはや意味が無いからだ。
まず《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》に《流刑への道/Path to Exile(CON)》が打ち込まれる。渡辺はライブラリーから基本地形を探してみるが、見つけることはできなかった。さらに《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》を残して他が突撃し、渡辺のライフは残り6になる。場はまっさらになったが、なんとか《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を両方とも対処することができた。ターンが返ってきて、日本のエースは《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》を発掘して《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》と2体の《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》を手にし、これを1/2の壁として召喚してターンを終了した。
バートンは《溶鉄の雨/Molten Rain(MRD)》で渡辺の《湿った墓/Watery Grave(RAV)》を破壊し、渡辺のライフを4に削る。しかし渡辺のクリーチャー群にむかって突撃はせず、そのままターンを返した。渡辺もカードを引かなければならないのだが、彼に残されたライブラリーは薄く、慎重に動かなければ自滅してしまう。《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》を場に出し、《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》を戻し、さらに《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable(RAV)》を対戦相手に叩き込む。バートンも《地下墓地の総ざらい/Empty the Catacombs(RAV)》を置いただけでターン終了だ。
《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》の攻撃は《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》に阻まれるが、これで渡辺の場に2/2ゾンビトークンが追加される。しかし彼のライブラリーには3枚しかカードが残っていない。バートンはただカードを引いたのみでターンを返した。渡辺もカードを引き、計算を始めるが、この場の状況から勝つことはできないと判断し投了を選択した。
バートン 2 − 0 渡辺
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| ハンター・バートンは今が3本目と教えてくれるが、多分3点のダメージと言いたいのだろう |
第3ゲームは両者共にマリガンスタート。渡辺が《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable(RAV)》を2ターン目に唱え、《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》が捲れるが、対応してバートンが《貪欲な罠/Ravenous Trap(ZEN)》。一旦の仕切り直しとなり、渡辺は土地を並べるが。発掘するための手段を見つけられない。バートンも《溶鉄の雨/Molten Rain(MRD)》で《湿った墓/Watery Grave(RAV)》を破壊するが、攻撃するためのクリーチャーを見つけられない。まるで椅子取りゲームをするかのように、お互いに先に発掘手段か攻撃手段を見つけようと踊っている。
先に辿り着いたのは渡辺だったが、それはそれほど良いものではなかった。彼が手にしたのは《壌土からの生命/Life from the Loam(RAV)》で、墓地に溜まった土地からマナベースを2倍に拡張できる。しかしそれ以上のものを見つけることはできず、それを発掘した時、《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》と《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》が捲れるだけだった。彼はそれをただの発掘要員として0枚の土地を対象に唱えた。
バートンは未だにクリーチャーを見つけられす、5枚の土地が並んだ。しかしこれは渡辺にとって潜在的な悪いサインで、すなわち手札の4枚は除去とサイドボードから積まれた対策ばかりではないのか。ようやくアメリカ選手も《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を見つけることができて喜ぶが、さらに6枚目の土地も追加された。バートンはひどいマナフラッドに陥っているだけの異常事態だ。
渡辺は《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》を回収してそれを召喚した。ファッティが降臨するのはまずいとバートンは対応して《貪欲な罠/Ravenous Trap(ZEN)》を唱え、0/0となった《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》を倒した。続くターンに渡辺は同じ事を繰り返し、今度は2/2の再生クリーチャーとして場に舞い戻った。
バートンにとってこれが7枚目の土地だが、同時に《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》も発見できた。《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》で攻撃し、これを2/2の《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》が受け止める。再生してそれは1/1になった。第3ゲームは第2ゲーム同様に面白いものになりそうだ。先程は渡辺はZooにやられたが、今回はバートンが発掘に倒されそうな流れだ。これぞエクステンデッド!
渡辺は《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》と《壌土からの生命/Life from the Loam(RAV)》を唱え、さらに土地を置いた。これによって墓地の《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》が場に戻り、空からは《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》が攻めている。バートンは《溶鉄の雨/Molten Rain(MRD)》で《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》を破壊し、わずかにダメージを稼いでおくが、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》での攻撃は控えた。渡辺はさらに発掘を続け、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》と《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》で攻撃した後に《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》をフラッシュバックした。対象は・・・《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》!もちろん、これによって6体のゾンビが場に追加される。クリーチャーの数が足らないバートンはこれをどうしようもなく、第4ゲームに向けてデッキを片付けた。2回の《貪欲な罠/Ravenous Trap(ZEN)》を受けても渡辺は勝利してみせたのだ。
バートン 2 − 1 渡辺
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| はっきりと示している渡辺 |
バートンはまたも1ターン目にクリーチャーを展開できず、土地を置くのみでターンを終了するが、渡辺の《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》は速やかに《稲妻/Lightning Bolt(M10)》で焼き焦がした。さらに《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》を追加する。これは彼が《貪欲な罠/Ravenous Trap(ZEN)》を持っていないという証拠だが、同時に渡辺は《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》を使えなくなってしまった。
渡辺は一旦発掘計画を中止し、《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》を出してターンを終了する。バートンは《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》で攻撃し、その後《聖遺の塔/Reliquary Tower(CON)》を追加。この金色のクリーチャーはヘビーな5/5というサイズだ。計画を再開した渡辺は《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable(RAV)》を唱え、2枚の《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》、《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》、《壌土からの生命/Life from the Loam(RAV)》、《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》、《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria(ZEN)》が捲れる。頬を平手打ちして集中し、今後の展開を十分に思考した後にターンを返した。
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》と《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》がレッドゾーンに突入する。《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》が《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》に止められ、2/2のゾンビトークンが渡辺の場に生まれた。バートンの《溶鉄の雨/Molten Rain(MRD)》で唯一の《湿った墓/Watery Grave(RAV)》が破壊されたが、渡辺は《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》で《島/Island(ZEN)》を手に入れて土地の枚数を2枚に保つ。さらに《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》を呼び出すが、もしここでバートンが《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》を従えていなければ、間違いなく《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》が唱えられていただろう。
バートンは2./2のゾンビトークンに《稲妻/Lightning Bolt(M10)》を打ち込むが、対応して渡辺はこれを《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》への生贄に捧げた。これを見てバートンはわずかに動揺している様子で、自分のミスを呟いている。その訳はすぐにわかった。彼は《稲妻/Lightning Bolt(M10)》を唱えるために、《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GPT)》ではなく唯一の白マナ源である《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(RAV)》を使ってしまい、《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》に《流刑への道/Path to Exile(CON)》を打てないのだ。《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》で《平地/Plains(ALA)》を持ってこざるをえず、この失敗で5点分のダメージを与える機会を失ってしまった。《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》のみが攻撃し、戦闘を終えて渡辺には《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》と3枚の土地が、バートンには《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》と《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》が残った。
《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》が《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》への生贄に捧げられ、渡辺は3体のゾンビトークンを得た。バートンは引き込んだ《溶鉄の雨/Molten Rain(MRD)》で唯一の黒マナ源の《湿った墓/Watery Grave(RAV)》を狙い、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》の可能性を封じた。それでも未だに彼は先程のミスを嘆いているようだ。《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》を発見した渡辺は、《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》の威力を最大限に引き上げる大きな動きをみせた。
速やかに6体のゾンビトークンが戦場に登場し、バートンは何かをトップデッキしなければならなくなった。《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》は《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》を押さえ込むという大きな仕事をしてくれているが、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》はゾンビの群れを相手にするには数が足りない。さらに3体が追加されていく。バートンも《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》で《樹上の村/Treetop Village(10E)》を引っ張ってきてはみるものの、それでも十分ではなく、最後のドローを確認してから投了した。
バートン 2 − 2 渡辺
1ターン目ににクリーチャーを呼べないバートンだったが、なんとか2ターン目には1/2の《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を召喚する。渡辺は《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》から《湿った墓/Watery Grave(RAV)》を探し、深呼吸をしながら空を見つめる。果たして対戦相手は初手から《貪欲な罠/Ravenous Trap(ZEN)》を持っているのか悩みつつも、《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable(RAV)》を唱えて《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》と《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》を墓地に落とす。しかし、ここで発掘カードは姿を見せなかった。インスタントが墓地に落ちているかを確認してから、バートンは《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》で1/1の《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》を吹き飛ばして《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》で5点、さらに《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を追加した。
アップキープに墓地を確認してみるが、そこには《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》も《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》もなく、仕方なく渡辺は普通にカードを引いた(何と恐ろしい!)。綿密な計算を終え、《留まらぬ発想/Ideas Unbound(SOK)》を唱えて《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》で《島/Island(ZEN)》をフェッチし、《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》を召喚してから《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》と2枚の《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》を捨ててターンを返した。
2枚目の《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》によって《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka(GPT)》が排除され、攻撃が通って渡辺のライフは7に。渡辺も《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》を発掘するが、そこをバートンの《貪欲な罠/Ravenous Trap(ZEN)》が狙い打った。これを見た地元の観衆は大声を上げる。《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》を出して時間稼ぎを計ろうとするも、今後の見通しに関して渡辺が喜ぶような手がかりは見つかっていない。
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| 準々決勝のために観客席はすし詰めだ |
再び《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》が飛び込み、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》が《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と相打ちした。渡辺のライフが4に落ちるが、これを発掘して《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》と《暗黒破/Darkblast(RAV)》が落ち、さらにこの1/2を召喚してターンを返した。追加の戦力を用意できなかったバートンは、何もせずターンを返す。2体目の《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》が加わったことで、渡辺は1体目をレッドゾーンに送り出した。《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》を追加したバートンだが、攻めるにはまだまsだ不十分のようだ。
まもなく《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》が渡辺の側に追加され、《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》が睨みを利かせる一方でそれは攻撃をするようになった。ヌルトンも《溶鉄の雨/Molten Rain(MRD)》で《湿った墓/Watery Grave(RAV)》を壊しながら渡辺のライフを2点に削り、これで渡辺が火力か追加のクリーチャーを引けばゲームセットということになった。
それは火力ではなかったが、3体目のアタッカーとして《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》が加わった。怯えた様子を見せない渡辺は、《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》を送り出しつつ2体目を呼び出す。3体のブロッカーを用意できているため、彼はまだ死ぬことは無い。《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》が加わったことで、渡辺は全てのクリーチャーをブロッカーに回さなければならなくなった。さらに《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》が追加され、数で上回ったことで次のターンに決着が付くように思える。
渡辺はバートンに動くように迫ったが、それは全ての終焉を意味していた。ようやく《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》を引き当てたバートンは場にそれを叩きつけ、渡辺は素直に頷いた。
「初手から罠持ってた?」と日本のエースは問う。
「いや、後から引いてきたのさ」とバートンは笑顔で返事をした。
ハンター・バートンが渡辺雄也を3−2で破り、準決勝進出!