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ビル・スターク
2009年10月18日日曜日
ブライアン・キブラーは往年のプロプレイヤーの一人だ。今期のプロツアー・ホノルルでは初日に8戦全勝でTop8入りし、世界を沸かせたばかり。そしてこの週末も同じ成績で初日を終えた時点で、誰もが顛末を見届けようと息をひそめたことだろう。見事、日曜に進出した彼はそのまま準々決勝でも勝利する。
テキサス在住のハンター・バートンも、地元に錦を飾るべく勝利を目指す。果たして、《悪斬の天使》と《罰する火/Punishing Fire》の難関にうち克てるだろうか?
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| ブライアン・キブラーとハンター・バートン、どちらがアメリカ代表としてプロツアー・オースティンの決勝に立てるだろう? |
ダイスロールで先手を取ったものの、1ターン目にクリーチャーのないバートン。代わりに《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》を生け贄に捧げ、《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》を探す。と、シャッフル中に《森/Forest》でも《沼/Swamp》でもないこの土地を持ってこられないのに気がつき、改めて《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》を探した。
「ともあれ、そっちが《貴族の教主/Noble Hierarch》スタートでなければ、」とバートン。「こっちは勝利に一歩近づくってもんさ」
「確かに、このデッキで一番のクリーチャーだからね。3枚入れてるよ」表情を殺してキブラー、同じく1ターンめの呪文はない。
バートンは2ターン目に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》があったが、相手は《稲妻/Lightning Bolt》で対処し、アンタップして《貴族の教主/Noble Hierarch》を唱える。キブラーは細心の注意を払ってフェッチ土地を使い、相手に《溶鉄の雨/Molten Rain》を使わせないように基本土地を並べていたが、ここで方針変更。《湿地の干潟/Marsh Flats》で《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》を探し、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を唱えた。3ターン目にパワー6に対抗して、バートンも4/4とサイズでは負けるが、同じ騎士を戦場に送り込む。
《稲妻のらせん/Lightning Helix》と《罰する火/Punishing Fire》のコンボがバートンの騎士を倒し、キブラーの騎士は殴りかかった。8点受けてバートンは残りライフ6、そこからは土地しか引けず、苦笑を見せて投了した。
ブライアン・キブラー 1 - ハンター・バートン 0
ハンター・バートンは戦場に《野生のナカティル/Wild Nacatl》を出して1ターン目を終えた。
と、先の展開を閃いたらしく、テキサス選手は「このゲーム勝てる気がするよ!」
キブラーは《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》のみで、《貴族の教主/Noble Hierarch》はなし。
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| 騙して欲しいの? |
「よし、今度は弾切れはおきないよ」と言うバートン。キブラーはアタックしてきたナカティルを《稲妻/Lightning Bolt》で除去する。
キブラーの場に《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》が出たが、バートンの3/4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と比べると小さく見える。さらに2体目の《野生のナカティル/Wild Nacatl》を加えるバートン。キブラーは群れ魔道士で攻撃して3点与えたが、何も唱えずにターンを終えた。バートンの《稲妻のらせん/Lightning Helix》がキブラーに当たり、今のアタックを帳消しにしつつ、テキサス選手のクロックを早めた。全軍をレッドゾーンに進める。
《野生のナカティル/Wild Nacatl》2号に《稲妻/Lightning Bolt》2号を使うキブラー、みたび出てきたアラーラの断片に3号も落とす。
「なんか騙されている気分だなあ」相手に話しかけるバートン、キブラーが延々と土地を並べる間に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》でアタックを続ける。キブラーはへんじがない。4枚の手札は全て土地のようだ。さらにフェッチ土地を使ってライフが3になった時にバートンが《稲妻のらせん/Lightning Helix》を見せると、うなずいた。
「オーマイガッ、勝ったぜ!」大声のバートン。
ブライアン・キブラー 1 - ハンター・バートン 1
一息つき、第3ゲームに備える両者。「キブラーの土地事故で勝つ」プランを語るバートン。
キブラーのマリガンに対し、バートンは初手の7枚をキープした。次の手札に《樹上の村/Treetop Village》しか土地が無いのを見て、再びデッキに戻すキブラー。この有利なスタートをバートンは勝利に結び付けられるだろうか?
「よし、これでやろう」、手札5枚のキブラー。
どちらも1ターン目は戦場に土地をタップ状態でプレイするのみ、キブラーは《樹上の村/Treetop Village》、バートンは《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》。0/1で登場したバートンの《タルモゴイフ/Tarmogoyf》は、《乾燥台地/Arid Mesa》のフェッチと《溶鉄の雨/Molten Rain》で相手の《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》を吹き飛ばすと、2/3になった。キブラーは《乾燥台地/Arid Mesa》で《平地/Plains》を探し、《樹上の村/Treetop Village》のマナを用意して、タルモを止める。
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| 良く見てみれば・・・ |
まだ土地のあるキブラー、マリガンしたとは思えない。だがバートンも2枚めの《溶鉄の雨/Molten Rain》を、今度は《樹上の村/Treetop Village》を対象に降らせる。起動して自身の《流刑への道/Path to Exile》を使うこともできたが、キブラーはそのまま解決させた。代わりにインスタントを相手の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》に使い、戦闘のダメージを無しにする。バートンは戦闘後に《密林の猿人/Kird Ape》を唱え、相手にターンを渡した。
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を唱えるキブラー、相手の《溶鉄の雨/Molten Rain》のおかげで結構なサイズだ。それでも3枚目の《溶鉄の雨/Molten Rain》を使うバートン、これでキブラーの土地は2枚だけに。《板金鎧の土百足/Plated Geopede》を唱え、《樹上の村/Treetop Village》をプレイする。危機の差し迫ったキブラーだが、デッキのトップでは3/4の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が待っていてくれた。この場面にふさわしいブロッカーが登場。
「そっちの騎士のサイズは?」尋ねてバートン、
「8/8。」答えてキブラー。
アタックの適わぬバートンは何もできずにターンを終え、試合の流れがキブラーに傾き始める。往年のプロプレイヤーは計算を始め、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を起動して土地を持ってくるかどうか検討する。結論が出て、バートンのターン終了時に《森/Forest》を《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》に変える。既に3枚が使用された後なら、《溶鉄の雨/Molten Rain》で吹き飛ばされることも無いだろう。
《貴族の教主/Noble Hierarch》を引いたキブラーはそれを唱え、さらに手札の《流刑への道/Path to Exile》を構える。10/10の騎士の突撃でバートンのライフを8点に減らした。帰ってきたターンにバートンはどうアタックするか考える。土地をプレイして《樹上の村/Treetop Village》を動かし、《板金鎧の土百足/Plated Geopede》と合わせてアタックした。キブラーは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》で《樹上の村/Treetop Village》をブロックし、百足に《流刑への道/Path to Exile》を使う。そうしてダメージも回避して、相手の脅威を退けた。バートンは《稲妻のらせん/Lightning Helix》で《タルモゴイフ/Tarmogoyf》にとどめをさすが、次から《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をチャンプブロックする羽目になった。キブラーは《野生のナカティル/Wild Nacatl》を唱えて攻防を強化するが、その後に引いた《罰する火/Punishing Fire》がバートンを焼ききった。
ブライアン・キブラー 2 - ハンター・バートン 1
キブラー、「オレがダブルマリガンして、そっちが《溶鉄の雨/Molten Rain》を3回うったのにさ!」
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| 手を差し出すキブラー、だが握手にはまだ早い |
今度はバートンがマリガンするが、次の6枚は上々のようだ。《密林の猿人/Kird Ape》に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が続き、対するキブラーは土地が一枚しか置けない。バートンが相手の《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》に《溶鉄の雨/Molten Rain》を降らせると、キブラーも対応して《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を《流刑への道/Path to Exile》した。《密林の猿人/Kird Ape》で2点を受け、《湿地の干潟/Marsh Flats》をすぐに《寺院の庭/Temple Garden》に変える。
これで《貴族の教主/Noble Hierarch》を出せたが、バートンはファッティを連打してくる。3/3で登場の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》は育つ前に《流刑への道/Path to Exile》したが、後続は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》だ。その4/5に対抗し、2体目の《貴族の教主/Noble Hierarch》で賛美させた《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》でアタックするキブラー。ハンターは5/5のダメージを受け、ライフが6点になる。
バートンも反撃してキブラーのライフを7点に減らし、再攻撃される前に《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》を《稲妻/Lightning Bolt》で倒した。土地が5枚あるキブラーは0/1を相手の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》のブロックにまわす。バートンの《溶鉄の雨/Molten Rain》が《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》に飛んでくるのを、自らの《幽霊街/Ghost Quarter》で対応して打ち消す。そうして基本土地も確保できたが、先の負けた一本同様に土地ばかり引き始めた。
キブラーは《湿地の干潟/Marsh Flats》で持ってこれる土地が見つからない最悪の事態におちいり、さらに無意味なフェッチを引いてしまうと、二人のアメリカ選手は次のゲームに移ることにした。
ブライアン・キブラー 2 - ハンター・バートン 2
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| バートンも手を差し出すが、これも握手とは異なる |
マリガンの選択はなし。バートンの初動の《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》はすぐにキブラーの《罰する火/Punishing Fire》で破壊されるが、次のターンにもう一体唱え、横には《野生のナカティル/Wild Nacatl》も登場。キブラーとしては相手の序盤の加速を抑えこめないと、このバトルは遅れをとりかねない。
2枚めの《罰する火/Punishing Fire》がオオヤマネコを吹き飛ばして《貴族の教主/Noble Hierarch》を唱えたキブラー、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》まであと1マナだ。5/5を離陸させじと、バートンは《稲妻/Lightning Bolt》で0/1を除去する。《野生のナカティル/Wild Nacatl》がキブラーのライフを13に減らし、バートンは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と続けた。キブラーも4/4の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》で反撃する。
レッドゾーンに走りこむ《野生のナカティル/Wild Nacatl》、バートンは《沸騰する小湖/Scalding Tarn》と《密林の猿人/Kird Ape》を並べる。無事に騎士をアンタップできたキブラー、迷わず手札の《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を唱え、1/1の兵士を作る。《稲妻/Lightning Bolt》を打たれようが平気な様子だ。
流れが向こうに行きかけているのを感じつつも、バートンは全軍をレッドゾーンに送り込んだ。相手は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》のサイズが3/4なのを確かめ、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》でブロックする。《密林の猿人/Kird Ape》の前に兵士トークンを置き、ダメージの前にフェッチ土地で《山/Mountain》を探して騎士を大きくしつつ、《野生のナカティル/Wild Nacatl》に《稲妻/Lightning Bolt》を放つ。戦闘を終えると、《密林の猿人/Kird Ape》だけが残るバートン、キブラーはエルズペス、5/5の騎士、《樹上の村/Treetop Village》と余力たっぷり。
勝利を目前に喜びを抑えきれない様子のキブラー、騎士をエルズペスでパンプして8点アタック。バートンはこれで残り6点、さらにブロッカーに《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を用意するキブラー。バートンは《流刑への道/Path to Exile》でタルモを排除してアタックしてキブラーのライフを8点にした。手札の《稲妻のらせん/Lightning Helix》でもう一撃は耐えられる。だが、キブラーが《罰する火/Punishing Fire》を見せると、バートンは終わりを悟った。地元優勝の夢は潰えた。
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| そして最後には、握手を交わす |
ブライアン・キブラーが3-2でハンター・バートンを下し、決勝進出!