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Bill Stark
金曜日, 6月 05, 2009
「ラベンダーのスリーブを買ったのかい?」このラウンドのフィーチャーマッチ、席に着いたZac Hillはからかうようにそう言った。
「持ってた」Christophe Gregoirは興味なさげにそう答える。堂々たる体躯のベルギー人Gregoirは、195cmの身長に反して物静かな性質だ。マレーシアからホノルルに来たアメリカ人のZac Hillとは、今までの大会でも何度も対戦している。彼らは友人ではあるが、お互いの忙しいスケジュール、そしてお互いに違う大陸に住んでいるということからホノルルに向けての調整をともには出来なかったのだ。
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| Christophe Gregoirはラベンダーのスリーブを使っている |
先攻を取ったChristopheは《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を放ち、素早くZacのライフを16に削った。一方のHillは最初の数ターン、タップイン土地を出すことに費やしてしまう。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を続唱したGregoirの《荒廃稲妻/Blightning》を受け、じっくりと考えたZacの出した結論は《衝撃的な幻視/Traumatic Visions》と《エスパーの魔除け/Esper Charm》を捨て、彼がこの週末多くのプロが選んだ5色コントロールを使っているということを明らかにした。Christopheは《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》と《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》でさらに攻撃し、《荒廃稲妻/Blightning》のダメージも併せて、Zacの残りライフはなんと6点にまで減ってしまった。
Hillは《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をプレイし、続唱で《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》をプレイ。このソーサリーで《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を除去し、Zacは3/2のブロック・クリーチャーを出して1ターンの命をつなぐ。ベルギー人は気にせず、《瀝青破/Bituminous Blast》を放ってブロッカーを除去、さらに続唱で公開されたカードは《荒廃稲妻/Blightning》。Zacは計算し、負けを認めて場を片付けた。
Gregoir 1, Hill 0
次のゲーム、最初に場に出たのは《エルフの幻想家/Elvish Visionary》だった。タップイン土地2枚をプレイした後の第3ターンにChristophe Gregoirが呼び出したのだ。Zac Hillはその1/1をさほど気にせず、《衝撃的な幻視/Traumatic Visions》を土地サイクリングして4枚目の土地を手にする。戦力増強のために、Gregoirは《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をプレイ、お供は《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》だ。攻撃をしかけたが、Hillは《天界の粛清/Celestial Purge》で3/2クリーチャーを除去、ダメージを《エルフの幻想家/Elvish Visionary》からの1点に抑える。
アメリカ人が《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をプレイすると、Christopheはマナが足りないことを指摘する。Zacは巻き戻し、そのターンのプレイは《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》だけとなるが、さほどの問題ではなかった。彼の手札には2枚目の《天界の粛清/Celestial Purge》があり、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を除去してダメージはやはり《エルフの幻想家/Elvish Visionary》からの1点だけになった。
Gregoirの《荒廃稲妻/Blightning》が局面を傾ける。Zacの手札はわずか1枚。その《カターリの残影/Kathari Remnant》をプレイし、《否定の壁/Wall of Denial》が続唱される。次のターン、《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》をもぎ取った。Gregoirが出していた《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》を片付けることができるキー・カードだ。《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》でタップアウトしたHillの隙を突いて、Christopheは《瀝青破/Bituminous Blast》をZacの《カターリの残影/Kathari Remnant》に使う。さらに出てきたのは《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol》。Christopheは攻撃し、Zacのライフは15点になる。
アメリカ人はカード枚数でアドバンテージを得ようと、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をプレイ。公開された《エスパーの魔除け/Esper Charm》を使って2枚のカードを手にする。さらに《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol》を攻撃し、忠誠カウンターを2つ減らす。返しのChristopheの攻撃でZacのライフは残り8点。ここからがHillのターンだった。2枚目の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》から2枚目の《否定の壁/Wall of Denial》を引き出し、Christopheのドラゴンを足止め。そしてHillはヨーロッパ人に攻撃を仕掛ける。《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》が協力する中、2枚目の《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》が出されて万事休す、Gregoirは投了した。
Gregoir 1, Hill 1
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| 感情むき出しの Zac Hillは、口を開けっぱなしにする癖がある。 |
Christophe Gregoirが第3ターンに呼んだ《呪詛術士/Anathemancer》は、Zacが最初の2ターン出していた《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》のおかげで2点のダメージを与え、これが最終ゲームの幕開けとなった。アメリカ人のほうも、この基本でない土地キラーの《灰色オーガ/Gray Ogre》への対策は出来ていた。次のターンの攻撃に、《天界の粛清/Celestial Purge》を使い、蘇生できないように完璧に葬り去る。Christopheは《思考の大出血/Thought Hemorrhage》をプレイし、「《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》」と宣言、相手のデッキから3枚の《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》を除去する。手札にはなかったが、そこで公開された《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》と《瀝青破/Bituminous Blast》はChristopheにとってその後数ターンの間の潜在的脅威であった。
Gregoirの《荒廃稲妻/Blightning》に応じてHillは《エスパーの魔除け/Esper Charm》を放つが、Hillのライフは残り15点、捨てるカードは《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》と土地1枚となる。Christopheはさらに《荒廃稲妻/Blightning》を放ち、Hillは返して《エスパーの魔除け/Esper Charm》。Gregoirは攻撃するのではなく、ただ相手を焼き切ろうとしているだけのように見えた。最初の《呪詛術士/Anathemancer》を除いては、どちらのプレイヤーもクリーチャーをプレイしていなかったのだ。
この状況に終止符を打ったのはベルギー人。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をプレイ、続唱から《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》をタダで呼ぶ。Hillは《瀝青破/Bituminous Blast》を《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》にプレイし、続唱で出てきた《天界の粛清/Celestial Purge》で《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を除去。Gregoirは2枚目の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をプレイし、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を出してくる。そして3/2で攻撃。Hillは《瀝青破/Bituminous Blast》をプレイし、出てきたのは《否定の壁/Wall of Denial》。さらにChristopheのターン終了時に《衝撃的な幻視/Traumatic Visions》を使って8枚目の土地を出してくる。
8という不吉な数を確認すると、Hillがプレイしたのは他あろう《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》! 次のターン、Gregoirの手にはクリーチャーも《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》もなく、ただ呆然と状況を眺めることしかできなかったのだった。
Zac Hill's Five-Color Cruel Control
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Christophe Gregoir's Jund Control
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