Round 8:ふたりはエスパー

Tom LaPille

金曜日, 6月 05, 2009



Round 8 Brian Kibler vs Sebastian Thaler

Sebastian ThalerとBrian Kibler、対照的なふたり

Brian KiblerとSebastian Thalerは、ともにPTホノルル初日の最終戦を無敗で迎えることとなった。どちらか1人だけが、土付かずのままこのラウンドを終える。両者はともに素晴らしい記録をこれまで残してきた。

Thalerは2007年のルーキー・オブザイヤーであり、構築・リミテッドともにPTトップ8の経験を持っている。

Kiblerは1度しかPTトップ8経験はないが、彼がトップ8に入った8つのGPのうち、2つが優勝である。

KiblerもThalerもエスパーデッキをドラフトしているが、その二つは全く異なっている。Kiblerのデッキはエスパー3色であり、2枚の《ガラス塵の大男/Glassdust Hulk》 《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》などの強力カードを擁している。

一方Thalerのデッキは青白2色であり、非常に軽く、攻撃的だ。2マナ域のクリーチャーが10枚であり、そのうち9枚が賛美を持っている。

加えて、3枚の《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》もある。

二人のプレイヤーの違いは明らかだ。Kiblerは白のスーツをずっと着て、まだInfected Mashroomという音楽ユニットの"Smashing the Opponent(相手をやっつける)"という曲を聞いてノリノリだ。

一方、ThalerはTシャツにパンツ、そして何も音楽プレイヤーは持ってきていない。

二人ともエスパーでも、他の全ての面では真っ向勝負といったところだ。


Game 1

Thalerが《エーテル階級の騎士/Ethercaste Knight》と《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》とともに出撃。そしてKiblerの《セドラクシスの錬金術師/Sedraxis Alchemist》が、《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》の力を受け『カターリ』をバウンスする展開。

だが、次のターンに『カターリ』は再登場。ブライアンは場の他のクリーチャーたちを圧倒する《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》で主導権を握りにかかる。

しかしセバスチャンは《献身的な嘆願/Ardent Plea》を置き、それが《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》を導く。『騎士』と『嘆願』の合わせ技によって『カターリ』は4点の攻撃が可能になり、ちょうど《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》を倒せるサイズとなった。

Kiblerは《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》の攻撃、そして《ガラス塵の大男/Glassdust Hulk》の追加で再起をはかる。ゲームは回避能力つきクリーチャーによる殴り合いになったが、一体どちらが早いのか?Thalerは《天空の先達/Welkin Guide》によって『法学者』を空襲させて天秤を少し傾けることにした。

これによってライフはThalerが14対6でリード。Kiblerは生き残るためには、「大きなターン」が必要となった。

Kibler流の「大きなターン」は、《寄生的な大梟/Parasitic Strix》によっていくらかのライフを対戦相手から奪いつつ、追加のフライヤーを手に入れ、『大男』と『ガーゴイル』によって攻撃することだった。《天空の先達/Welkin Guide》が『ガーゴイル』をチャンプブロックするが、これでターン終了時にライフは8対8となった。これこそがKiblerが求めていた「大きなターン」だ。

Thalerを激写!

Thalerは手を止めて思案する。「手札は何枚ですか?」

「3枚だね」Kiblerが答え、「全部強いよ!」と返す。

Thalerは考えた結果、5マナを出し、また考え、2枚目の《天空の先達/Welkin Guide》によって再び『法学者』を空へ送り出す。『嘆願』と『騎士』によって

この攻撃は6点。Kiblerは『大梟』でこれを受け止める。

Kiblerは長考し、場を見つめながら勢い良く手札をシャカシャカする。取った行動は《天使の祝祷/Angelic Benediction》と、《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》の攻撃、『カターリ』のタップだ。

今度はThalerがチャンプブロックする番で、《天空の先達/Welkin Guide》を「腹減った」と言わんばかりな『ガーゴイル』の口へと放り込んだ。

Kiblerは有効なチャンプブロッカーを切らしてしまったので、Thalerは《エイヴンの従者/Aven Squire》を呼び、『カターリ』によって5点の攻撃を行う。

これでKiblerのライフは3に。Kiblerは顔をしかめつつ《最前線の賢者/Frontline Sage》をプレイ、そして余裕でブロック可能な《ガラス塵の大男/Glassdust Hulk》で攻撃した。

《祝祷》でThalerのブロッカーが1体タップされるが、残った《エーテル階級の騎士/Ethercaste Knight》が大義とばかりに喜んで死を選んだ。

Thalerの返しの攻撃は4/4になった『カターリ』が、『ガーゴイル』との交換を強要するもの。ライフが3しかないKibler。そしてThalerの墓地にある『カターリ』が次のターンで彼を倒すと脅しつける。Kiblerは《最前線の賢者/Frontline Sage》を起動し、やっぱりブロック可能な『大男』で攻撃。《エイヴンの従者/Aven Squire》がチャンプブロックし、Kiblerは《セドラクシスの錬金術師/Sedraxis Alchemist》でThalerの場のクリーチャーを空にしてみせた。しかし彼の自信とは裏腹に、『カターリ』の蘇生が残った3点のライフを奪うことを阻む手段を持ち合わせていなかったのだった。

Thaler 1-0 Kibler

2ゲーム目へのシャッフル中、Kiblerが教えてくれた。「大男はアーティファクトを引けば全然面白いんだけどね。」

ですよねー。


Game 2

2ゲーム目では、Kiblerが2ターン目の《エーテル階級の騎士/Ethercaste Knight》で先陣。Thalerのおかしな返答は、2ターン目に土地をプレイせず代わりに《バントの戦闘魔道士/Bant Battlemage》を捨てるというもの。

Kiblerは優位を《エスパーの戦闘魔導士》と《エーテリウムの嫌悪者/Etherium Abomination》によって固めるが、Thalerは《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》を2枚捨てるのみ。

Thalerが2枚目の土地を見つけたころには、追いつく機はないのだった。

Thaler 1-1 Kibler

Kiblerは3ゲーム目へのシャッフル中、困惑しているようだった。Thalerは残念そうに、説明した。

「2マナが6枚で土地1枚をキープしたんですよ」

「6枚のほうが良くない?わかんないけど。」

「土地1枚引けば・・・」

「全部2マナだったらすぐに負けちゃうような気がするよ。時と場合にもよるけどね。ま、また同じことするかを議論する気はないけど。」

「流石に先手だったら僕は土地1枚の手札はキープしません。」

「でも土地引くならキープしたって別にいいじゃん!」

Thalerは微笑を浮かべ、「先手で。」


Game 3

なんとも怪しいKibler

Thalerはマリガンで3ゲーム目をスタート。《ヴィダルケンの異国者/Vedalken Outlander》と《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》を繰り出した。

Kiblerは第2ターンに《エーテル階級の騎士/Ethercaste Knight》、そして相手の2体の2/2に対して攻撃を仕掛け、ダブルブロックをさせようと試みた。Thalerはこれに応じ、Kiblerは『カターリ』を倒しつつ《エスパーの滞留者/Esper Sojourners》を加えた。Thalerの続くターンは『カターリ』蘇生に費やし、2点攻撃で終了。

Kiblerは『滞留者』で殴り返し、最初のゲームで際立っていた《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》をプレイ。Thalerの次の行動は《嵐呼びの加護/Stormcaller's Boon》。これといくらかのクリーチャーで《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》を空中で潰すことができるが、まずはクリーチャーが必要だった。《エーテル階級の騎士/Ethercaste Knight》が続唱で現れ、活躍を約束する。Thalerは攻撃をせずにターンを返した。Kiblerは《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》で相手のライフを14へ。そして《エスパーの鵜/Esper Cormorants》を加えた。

Thalerは《ヴィダルケンの異国者/Vedalken Outlander》の攻撃で3点反撃し、Kiblerのライフが15に。そして《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》をプレイするが、残念なことに何も回収ができない。Kiblerは『ガーゴイル』と『鵜』をレッドゾーンに送り、Thalerは『加護』を起動して『鵜』を相打ちに取らんとする。これでThalerは延命できるが、まだ『ガーゴイル』への解答が必要だ。Thalerの《天空の先達/Welkin Guide》は《衝撃的な幻視/Traumatic Visions》を喰らってしまい、最善の行動は《ヴィダルケンの異国者/Vedalken Outlander》で3点攻撃することだけだった。

Kiblerは《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》の攻撃で優位を確立し、《エスパーの戦闘魔道士/Esper Battlemage》と《寄生的な大梟/Parasitic Strix》を追加。

これでThalerは《天空の先達/Welkin Guide》を出しても攻撃をする余裕がないほど追い詰められた。

そしてKiblerが『ガーゴイル』『大梟』『滞留者』を送り出すと、いよいよThalerは諦めてしまった。

Kibler 2-1 Thaler

Kiblerはマッチ終了後、デッキ構築をミスしたことを嘆いた。《最前線の賢者/Frontline Sage》と《天使の祝祷/Angelic Benediction》を使うことにしたのだが、ここは《軽蔑するエーテリッチ/Scornful AEther-Lich》と《エーテリウムの嫌悪者/Etherium Abomination》にすべきだったのだ。これがこのマッチで大きく影響した。彼は1ゲーム目でその両方を引き、もし正しくデッキ構築されていたならば、これら2つのアーティファクトクリーチャーがダメージレースを制するきっかけとなったはずなのだ。《賢者》も《祝祷》もアーティファクトではなかったから、彼は勝てなかったのだ。

そんな間違いがあったものの、Kiblerは二日目に無敗で進出することとなったのだった。

Brian Kibler


5 《島/Island》
6 《平地/Plains》
3 《沼/Swamp》

-土地(14)-


1 《アクラサの従者/Akrasan Squire》
1 《武器庫を打つもの/Arsenal Thresher》
1 《エスパーの戦闘魔道士/Esper Battlemage》
1 《エスパーの鵜/Esper Cormorants》
1 《エスパーの滞留者/Esper Sojourners》
2 《エスパーの嵐刃/Esper Stormblade》
1 《エーテル階級の騎士/Ethercaste Knight》
1 《最前線の賢者/Frontline Sage》
2 《ガラス塵の大男/Glassdust Hulk》
1 《機械医師/Metallurgeon》
2 《寄生的な大梟/Parasitic Strix》
2 《セドラクシスの錬金術師/Sedraxis Alchemist》
1 《印章持ちの聖騎士/Sigiled Paladin》
1 《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》
1 《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》

-クリーチャー(19)-
1 《天使の祝祷/Angelic Benediction》
2 《破門/Excommunicate》
2 《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》
1 《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》
1 《衝撃的な幻視/Traumatic Visions》

-呪文(7)-

Sebastian Thaler


8 《島/Island》
8 《平地/Plains》

-土地(16)-


1 《エイヴンの従者/Aven Squire》
1 《エスパーの嵐刃/Esper Stormblade》
4 《エーテル階級の騎士/Ethercaste Knight》
1 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
1 《最前線の賢者/Frontline Sage》
3 《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》
1 《イーオスの騎士長/Knight-Captain of Eos》
1 《機械医師/Metallurgeon》
1 《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》
1 《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer》
1 《ヴィダルケンの異国者/Vedalken Outlander》
2 《天空の先達/Welkin Guide》

-クリーチャー(18)-
2 《献身的な嘆願/Ardent Plea》
1 《結晶化/Crystallization》
1 《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》
1 《抵抗の微光/Gleam of Resistance》
1 《流刑への道/Path to Exile》

-呪文(6)-

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